「このホームページの集客がすごいらしいので、これと似た感じで作ろう」は失敗の元

士業ホームページの考察

これからウェブサイトを作って公開しようとする士業さんとの相談では、「このウェブサイトの集客がすごいらしいので、これと似た感じになるように作りたい」と要望を頂くことがあります。

確かに、集客がすごいと言われるウェブサイトを研究して、集客手段として参考になるところはあるか、そして何を反面教師にするか、検討することは大事です。(まんまパクるのは言語道断ですが)

けれども、凄いと言われているウェブサイトのデザインや方向性をそのまま真似て作ったとしても、大抵の場合、ウェブからの集客にはつながりません。これは、ウェブサイトの制作を業者に依頼する場合だけじゃなく、士業さんが自分で作って公開する場合にも陥りがちな罠なので、多少注意しておくほうがよいです。

集客がすごいサイトをただマネしても反応に乏しい3つの理由

なぜ、集客がすごいと言われるウェブサイトを真似て作っても失敗してしまう可能性が高いのか。大きな理由は3つあるのですが、まず一つめは時間の経過による状況の変化です。

1.当時はその方法で反応が得られたかもしれないが・・・

集客がすごい(らしい)と言われるウェブサイトは、通常、公開からそれなりの年数が経過しています。それなりの年数に渡って集客しているからこそ、結果として「すごい(らしい)」との話が出るわけですから。

しかし、そのウェブサイトが作られた当時はその作りが効果的な集客方法だったかもしれませんが、今現在、それと同じ方法・デザインで作っても、時代と合わず反応率の乏しいサイトが出来上がってしまう可能性は高いです。

特に、ウェブ界隈は数年でガラッと環境が変わることも多いので(たとえばスマートフォンからの閲覧も、ここ数年で一気に増えました)、何年も前に作られたウェブサイトを今さら真似ても、かなり時代にそぐわないウェブサイトに仕上がる危険があります。

2.実はウェブサイトから直接の集客ではない可能性も・・・

真似て作ってもウェブからの集客につながらない2つめの理由は、「集客がすごい(らしい)」という評判や噂を聞いてそのウェブを参考に作ったとしても、その話が本当であるのか実際のところはわからない」からです。

「実は、そのウェブサイトからはあまり反応がない」というケースも考えられますが、よくあるのは「そのウェブサイトが最終的な問い合わせの窓口にはなっているが、ウェブ以外の営業手段が効果を発揮していることによって、結果としてウェブから集客しているように見えている」だけのケースです。

別の営業手段が主であり、ウェブサイトはその営業手段の副次的なフォローにすぎない、つまりウェブサイト自体で集客しているのではなく、別の集客手段を補強するためのパンフレット代わりに使われているだけにすぎないのであれば、そのウェブサイトをいくら真似して作ったとしても、コンスタントな依頼にはつながりません。

この理由は、1つめの理由とも絡みますね。ウェブサイトを公開して何年も経過して、その間、ウェブ以外の集客がしっかり機能していくことによって、結果として時代遅れのウェブサイトでもそれなりに機能する状態に至っている。そんなウェブサイトも多いです。

3.同じ道を辿るなら、大幅に超えていく努力が必要

3つめは、先駆者と同じ道を辿るなら、それを超えていくために大幅な努力を要求されるからです。

同じようなサイトを二番煎じどころか場合によっては十番煎じ、百番煎じで後出しするわけですから、スタートの時点で既に相当のハンデを負います。そこから、先駆者と同じような「集客がすごい」ウェブサイトに育てるためには、かなりの手間と時間を要します。

「いや、それでも同じようなサイトを作りたい」と思われている士業さんは、実際、どのくらいの努力を要することになるのか?ある程度の目安を予め知ることはできますので、下の記事を参考に探ってみてください。

ただし、最初から安易に「このサイトの集客がすごいらしい」という理由だけで別のウェブサイトを真似てしまうようでは、自分の創意工夫が入る余地がほとんどなく、つまりは「楽して儲けたい」という願望だけが先行しているに過ぎません。

であれば、「集客がすごい(らしい)」ウェブサイトと似たようなサイトを構築したあと、手を入れるにも自分の考えというものが無の状態ですから、何の案も浮かばず・・・結果として、そのウェブサイトは育つことなく、外見だけパクったようなサイトが放置されておしまいです。

自分のやり方に合わない可能性が高い

上で3つの理由を挙げましたが、結局のところ「集客がすごい(らしい)」ウェブサイトを真似て作っても、そのウェブサイトは他人が作ったものですから、自分の営業手段や仕事のフローと合わないわけです。

自分に合わないウェブサイトを作っても、それを効果的に活用できるかといえば難しい。

ウェブサイトを立ち上げるなら、安易に先駆者のウェブサイトを真似するのではなく、手間はかかっても士業さん自身に合う方法を模索してしっかり作り込んでいくほうが、結局は受任(そして事務所経営の安定化)への近道になります。

士業のウェブサイト制作・活用アドバイザー。これまで制作に携わった士業ウェブサイトは、行政書士、司法書士、社会保険労務士、税理士、弁護士、建築士、土地家屋調査士等430件以上。神奈川県横浜市在住。