固定電話回線を引かずに03などの固定電話番号を利用する方法

士業が活用できるツール

携帯電話(スマートフォン)がメインの連絡手段となって久しい人も多いと思いますが、だからといって個人事業や会社の代表番号まで携帯電話の番号にしてしまうのは、まだまだ抵抗があるのではないでしょうか。心理的な問題というよりも、実際に弊害が生じることも多々あるはずです。

たとえばウェブサイト上に表示する連絡先として「090」「080」「070」を使うだけでも、「固定回線も引けない、なんらかの事情があるのでは・・・」「事務所が実在してないのかも」的に勘ぐられてしまって、信頼性が低下してしまう可能性が大ですよね。

回線不要で固定電話番号を利用できるサービス

そんなときは、固定電話回線を引かずとも(あるいはひかり電話の契約をせずとも)「03」などの固定電話番号が利用できるサービスを活用することで、結局使うのは携帯電話だけにもかかわらず、固定回線の番号も使い分ける状況を作り出すことができます。

これ、士業さんが事務所を開業するときに

  • 「開業当初の固定費を抑えるため、できれば固定回線は引きたくない」
  • 「開業当初は共同事務所に同居するため、その段階でわざわざ固定回線を引くことにはためらいがある」
  • 「開業して事務所が軌道に乗ったら、移転する可能性があるからすぐ番号が変わるのも・・・」

といったケースでサービスを利用しておくと、メリットが得られるはずです。

また開業当初に限らず「士業としての信頼性を維持するために固定電話の番号は必要であるものの、一人事務所であるため実際には事務所に縛られず、どんな場所からでも事務所の固定電話番号で発信したい」というケースでも、使うと便利です。

「外出中に知らない番号から事務所に着信があったようだけど、だからといって初っ端から着信相手に携帯電話で電話するのは気が引けるなぁ」ということも、多いですよね?

※さらには、起業支援を業務内容に含む士業さんは、クライアントへの提案としてこういったサービスを把握しておくと、思った以上に喜ばれることもあると思います。

転送で利用するタイプとアプリで直接的に受発信するタイプ

固定電話番号を利用できるサービスは大きく分けて、実際には別の場所にかかってきた電話を、転送してスマホなど携帯電話に転送する(発信するときは、相手先電話番号の冒頭に数桁の特定番号を付加することで、相手側には固定電話番号が表示される)タイプと、スマホのアプリ等を使ってそのアプリから直接的に固定電話番号で受発信するタイプがあります。

前者は各所で広く利用されていて、レンタルオフィスなどを契約するときに使えることの多い固定電話番号は、こういった転送電話の形態をとっているものが一般的ではないでしょうか。

後者は今年に入ってサービスが次第に増えつつあるもので、月額基本料や通話料が低めに設定されているものが多く、固定費の削減という意味でも活用しやすいものが多いようです。

具体的にどのようなサービスがあるのか、興味のある方はググってみて頂きたいのですが、たとえば転送電話のタイプでは以下のようなサービスがあります。

転送電話 - Toones
Toones(ツーネス)転送電話・電話転送は、お客様に専用の番号をご提供し、その番号にかかってきた電話を24時間365日指定の転送先へ転送致します。逆転送や発着信と呼ばれる事もあります。

また、スマホアプリを利用して直接的に固定電話番号で受発信するタイプは、以下のようなサービスがあります。(この記事の公開時では、まだ03番号のみしか使えないようです)

固定電話なしで03・06発着信 スマホアプリShaMo!(シャモ)
固定電話はもういらない。月900円からの低コストで東京03や大阪06などの固定電話番号をスマホアプリで導入できるサービス、【ShaMo!(シャモ)】。これから電話導入したいスタートアップや、ビジネスフォンの必要な営業職などに最適です。

実際に、司法書士さんが導入して使われているケースも紹介されています。

http://www.nifty.com/biz/shamo/interview/interview_7.html

アプリを利用した固定電話番号利用サービスは様々出てきているようですが、大手のniftyが関わっているので、サービス継続性やサポート面は、比較的安心感がありますね。

下は、もっと大きな規模で使うケースを想定しているようですが、上のサービスと同じような使い方もできるようです。

スマホで03や0120を発着信・内線「ナイセンクラウド」全国局番対応のクラウドPBX
ナイセンクラウド、スマホで03発着信

固定電話番号利用サービスのデメリット

弊社でも、上記のようなサービスをこれまでにいくつか組み合わせて使ってきましたが、デメリットとしては

  • 本当の固定電話回線ほどは回線が安定しない(ことがある)

が挙げられます。

特にスマホアプリで利用するタイプは、スマホとアプリの相性や、使う場所のWi-Fi環境等によっても通話品質や着信可否などが左右される印象があります。

既に使っている士業さんに聞いた限りでは、ほとんど弊害は生じていない人も多いようですが、こればっかりは人それぞれの環境次第です。一度導入して使ってみて、弊害が生じるようなら解決策はないか模索して、ほぼ問題がなければ広く番号を周知するようにして、デメリットを最小限にするしかありません。

導入コストがほとんどかからないサービスも多いので、実際に使ってみるのが一番わかりやすいですから。